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Channel: 橋本リウ詩集
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「この恋あたためますか」 共感を得にくいヒロイン、だが…

 波乱の幕切れとなったTBS火10ドラマ前作「おカネの切れ目が恋のはじまり」に続いて始まったこのドラマ。 「おカネ…」が「ガスライティング」とかで炎上した余燼が燻っているのか、このドラマに対する過激な批判がヤフー感想欄で目につくような気がする。 ガスライティング。 耳慣れない言葉だ。 心理的虐待という意味らしい。 キメハラ。 今年大いに流行ったマンガ「鬼滅の刃」に関する嫌がらせという意味らしい。...

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「アーヤと魔女」 「スタジオジブリの最新作」がレコ大の裏で年末ひっそりとNHK総合で1回こっきり放送される、ということ

 「スタジオジブリ初の全編3DCGアニメ」、という触れ込みである。 時間的には82分であるから、1時間半に少し満たない。 だがいちおう長編アニメ、と括れる長さだ。 企画は宮崎駿。 それなのに。 アニメ「鬼滅の刃」の主題歌が華々しくレコード大賞を獲った裏側で、「地味~」にNHK総合で1回こっきりの放送である(「千と千尋」も興行収入で抜かれたし)。...

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「天国と地獄~サイコな2人」 「人格入れ替わり」系ドラマの不思議な点

 綾瀬はるかは、6年前の2014年「きょうは会社休みます。」(日テレ)以降、特にテレビでは等身大のドラマに出ていない、そんな印象がある。 特殊工作員とかロボット義母とか、必ずなんかへんぴな設定がついて回っている。 この人の普通の演技が好きな私は、いい加減その手の役が見たいのだが、今回もまた、「人格入れ替わり」という使い古された設定だ。 しかしこの、「人格入れ替わり」系、というドラマの種類。...

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「その女、ジルバ」 「劣化」、という世間の下卑た興味を逆手に取った池脇千鶴

 このドラマ、東海テレビ制作である。 そして「大人の土ドラ」枠で真夜中に放送している。 そんな「場末感」漂うステージに、かつての朝ドラ女優である池脇千鶴が久々にテレビドラマ復帰した。 彼女も39才。 以前はリハウスガールでアイドル的な存在感もあった。 朝ドラもそうだが、映画「ジョゼ…」などでもその演技力の確かさはよく記憶している(実はそんなに熱心に見てないが)。...

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「伝説のコンサート "山口百恵1980.10.5 日本武道館"」 山口百恵のいた時代

 NHK総合で40年前の、山口百恵引退コンサートが放送された。 私はすでに去年(2020年)NHKBSプレミアムで放送されたものを見ていたので今回は見なかったが、そのときに感じたことを、遅ればせながらここにつれづれに書き残しておこう、と思う。 とは言えNHKBSで見たのも、私にとっては2回目、ということになろうか。...

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「俺の家の話」 もの凄い頑張りを見る側に感じさせない、役者としての凄さ

 この3月にジャニーズ事務所を退所、以後は裏方につく、とされているTOKIOの長瀬智也が出演する、おそらく最後のドラマ。 その脚本は、かつて同じコンビで「タイガー&ドラゴン」「うぬぼれ刑事」などを作った宮藤官九郎だ。 設定は宮藤らしく、能楽とプロレスと介護が混ざり合い錯綜した複雑なものになっている。 だからはまり込めばぐいぐい引き込まれるが、うまくついて行けない者はどんどん取り残される。...

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「青天を衝け」 目指すは「大河の朝ドラ」か

 3年後の2024年に新しい一万円札の顔になる渋沢栄一が主役となった今回の大河。 物語の始めは幕末からだ。 前作「麒麟がくる」では終始生真面目なトーンだった大河だが、今作はのっけから「時代的にカンケーない」歴史上の大人物が登場。 北大路欣也がにこりともせず「こんばんは、徳川家康です」。 ちょっと吹きそうになったが、笑っていいのかどうかいきなり判断に苦しむ。...

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「おちょやん」 モヤモヤの原因とは

 コロナの影響で変則的に去年(2020年)の11月30日から始まり、今年(2021年)のゴールデンウィーク明け、5月15日に全115回をもって終了する、という、NHK大阪制作の朝ドラ。 昭和期の女優、浪花千栄子を題材とする。 ホーロー看板の「オロナイン軟膏」でかつてよく見かけた女優だ(たまに田舎で未だに見かけるケースもある)。 個人的にはそれくらいしか馴染みがない。...

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「リコカツ」 「主人公カップルとその周囲がみんな離婚?」という設定は過激だが…

 「佐野史郎が腎臓機能障害で出演中のドラマを降板」、というニュースの、当該ドラマである。 北川景子と永山瑛太(「瑛太」から改名)がスピード婚&スピード離婚する、しかもその両方の親も離婚、(北川の)姉夫婦も離婚、みーんな離婚(正確にはまだ離婚してないが)、という、設定的には過激さばかりが目立つドラマだ。...

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2021年春ドラマ「ネメシス」「恋はDeepに」など

 1年延期となった東京オリンピック開始直前の地上波春ドラマ。 そのせいなのか、やっつけ的な「いい役者の無駄遣い」と感じるドラマが多い。 特に日テレは、少なくとも先の冬ドラマ(「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼」「君と世界が終わる日に」「レッドアイズ」。「レッドアイズ」だけはツッコミどころ満載だったが最後まで見た)から惨憺たる有様が続いていた。...

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「おちょやん」 最終回まで見て

 「おちょやん」で、朝ドラを久し振りに視聴完走した。 …と思ったが、そういえば去年の大阪局制作「スカーレット」も最後まで見てた。 「久し振り」と思ったのは、「スカーレット」の次の「エール」が、コロナのために再放送したり再開したりと、ずいぶん長く感じたからだろう。 「スカーレット」の前の「なつぞら」もリタイアしていたから、ここ数作の朝ドラは、自分にとってリタイアばかり、という印象があったのだろう。...

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「大豆田とわ子と三人の元夫」 小さな小さな「上手くいかないこと」「イラッとすること」の中で、人生は過ぎゆく

 脚本家の坂元裕二が書く話は、人を選ぶようなところがある。 「あるある話」とか、伏線とか、理屈とかが多く、勘のいい人、分析好きの人、深読みが出来る人たちを夢中にさせる要素に満ちているのだ。 私も「Mother」(2010年)「それでも、生きてゆく」(2011年)の頃はかなりハマって、細かいところをブログで指摘して悦に入っていた。...

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「ドラゴン桜」 「東大が絶対善なのか」という疑問に、このドラマは果たして答えてくれるだろうか?

 2005年に放送された第1シリーズとは「似て非なるもの」、という巷の評価のある、この第2シリーズ。 確かに、「東大に入るための秘策」などが次々と披露された第1シリーズが牧歌的に見えるほど、第2シリーズは過激さを増した。 特に第1回。...

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「彼女はキレイだった」 韓国ドラマリメイク作品の明暗

 なにかと面倒なことをスルーしてしまいたい自分にとって、コロナやオリンピックに関する喧噪と同じように、「近くて遠い隣国」韓国に対しても「関わると面倒」、という意識がここ数年先行している。 昔は韓国ドラマもいろいろ見てきたが、最近ではホントに、パッタリ見なくなった。 小芝風花の新作ドラマであるカンテレの「彼女はキレイだった」は、そんな韓国ドラマのリメイクだそうである。...

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「ハコヅメ~たたかう!交番女子」 コメディとシリアス、そのバランスが難しい

 日テレ水曜ドラマ「ハコヅメ」はコミック原作。 戸田恵梨香と永野芽郁、ムロツヨシが一緒の交番に勤務する。 …と、この三人の顔ぶれを見てドラマ好きは「おいおい…」と思う。 ムロと戸田は三年前「大恋愛~僕を忘れる君と」で恋人同士として共演。 永野とムロは去年の「親バカ青春白書」で親子として共演した。 さらに戸田と永野は朝ドラのヒロイン同士。...

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「孤独のグルメ Season9」 コロナ禍のこのなかを泳ぐゴロー

 当ブログで「ただ食べてるだけのドラマ」、という記事を書いたのがもう8年半前。 今で言えばSeason1、つまり最初期の頃だ。 それがもうSeason9。 こんなに長期にわたって続き、自身を代表するようなドラマになろうとは、主役の松重豊にとっても予想外であったろう。 ドラマにするようなほどのさしたるストーリーは皆無。...

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「マッカートニーⅢ」 ポールの「声の劣化」における一考察

 「元ビートルズ」ポール・マッカートニーは今年(2021年)、6月18日で79歳を迎えた。 チャック・ベリーが90歳(2017年)、ファッツ・ドミノが89歳(2017年)、リトル・リチャードが87歳で死去(2020年)した現在、ジェリー・リー・ルイスなどが健在だが、ポールがまさに現役の「最古参ロック・シンガー」というポジションに収まったことは、否定のしようがない。...

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「おかえりモネ」 生まれた土地から離れる者、残る者

 今週で15週、75話を終えた「おかえりモネ」。 頭が悪いせいでこのドラマのコアとなる主題が分からないまま来たが、ここ2週くらいでようやく私にも呑み込めてきた気がする(まあまた「ドラゴン桜」のときのようにカンチガイかもしれないが)。 つまり、このドラマは「環境の激変の中でその土地から去る者と、残る者との物語なのだ」、ということだ。...

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原因不明の病に罹って

 還暦を2年後に迎えようというこの歳になって、原因不明の病気に苦しんでいる。 病院を3カ所くらい回って、しまいには総合病院のいくつもの科を行ったり来たり。 最後にはメンタルケア科(早い話が精神科)にまわされたが、最近この科の範疇ではないと除外された。 様々な検査を受けたが最初に問題になったのが血糖値。 しかしこれは比較的軽かったらしく、インスリン注射も早々に切り上げられた。...

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ポール・マッカートニーがAIを使ってザ・ビートルズの最後の新曲を発表する

 ここ数ヶ月取り立ててニュースのなかったポール・マッカートニーの身辺であるが、いきなり驚愕のニュースが本日飛び込んできた。 AIを使ってジョン・レノンのデモ・テープからレノンの声だけを抽出し、それを基にビートルズとして最後の新曲を作った、というのだ。 このニュースソースは多岐の配信にわたったが、総じて予測されているのが、その曲が「ナウ・アンド・ゼン」ではないか、ということだ。...

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ジョン・レノンとエルヴィス・プレスリーの家系図が、現在繋がっている

 BSテレ朝で放送している「町山智宏のアメリカの今を知るTV」6月8日放送で、アメリカのユタ州にある世界最大級の家系図図書館についてリポートしていた。 なんでも今アメリカでは「ファインディング・ユア・ルーツ」というテレビ番組(日本で言うとNHKの「ファミリー・ヒストリー」みたいなものか?)の影響で、「自分の家系図作り」が流行しているらしい。...

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ビートルズ最後の新曲、リリース形態が阿漕すぎる(と思ったけどちょっと訂正)

 (この記事は初出が11月1日であったが、その後の情勢の変化により一部書き直した。) ついに待ちわびた件(くだん)の「ビートルズ最後の新曲」だが、ユニバーサルミュージックのこの売り方には納得しかねるものがある。 サブスクでタダでいくらでも聴けるこのご時世だが、あえて書く。...

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アラ還、時代の趨勢から押し出されそうな感覚

 再来年(2025年)に還暦を迎える私。 今年(2023年)は今までの不摂生がたたったのか、半分(いや3分の2か)以上を自宅のベッドの上でウンウン唸り続けていた(時には絶叫)。 かかりつけ医から大きな病院に移ってからも、「慢性疼痛」という病名だけは受けたが、ネットで調べるとそれって間違いなんじゃないかと思うことしきり。...

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「らんまん」 自分を肯定していく勇気とは

 「わたしは決して今を 今を憎んではいない」。 あいみょんの歌うこのドラマ主題歌の一節だ。 この詞は病気療養中である私の心に、半年間絶えず沁み続けた。 このくだりは、「これまで私の歩んできた道に悔いはない」、「たとえ取り返しのつかない間違いや失敗だったにせよ、それを今の自分は肯定できる」、という強い意志に満ちている。...

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アニメ「葬送のフリーレン」遡行していく年月の重さと軽さ

 魔王を倒した4人のパーティが王都に帰還するところから始まるこの物語。 「ドラクエ」のようなRPGで言えば、「終わるところから始まる」、という人を食ったような大胆な設定で、まず見る者を惹きつける。 この4人のパーティの構成は人間が2人(勇者ヒンメル、僧侶ハイター)、ドワーフが1人(戦士アイゼン)、そしてエルフの魔法使い、フリーレン。 フリーレンだけが女子だ。...

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映画「レット・イット・ビー」リストア版 マイケル・リンゼイ・ホッグの意図

 1970年に公開されたビートルズ最後の映画「レット・イット・ビー」。 日本のテレビでも何回か放映され、正規の手続きを経ていないようなソフトもこれまであることはあったが、長いこと封印され続けてきた。...

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「どうする家康」純愛の行き着く果て

 旧ジャニーズの松本潤が主人公の徳川家康を演じた去年(2023年)の大河ドラマ。 それを手がけた脚本家の古沢良太氏は結局このドラマを、家康とその正妻築山殿(このドラマでは瀬名)との「純愛もの」にしたかったのではないか、と私は考えている。 そのために家康が築山殿と嫡男の信康を、まあ簡単に言えば殺した、という歴史的事実を、ドラマ独自の解釈で構築し直す必要があった。...

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フランソワーズ・アルディ亡くなる 享年80

 フランスの歌手、フランソワーズ・アルディが亡くなった。 享年80。 彼女の死は息子のサイトで明らかになったが、夫のジャック・デュトロンはいまだ健在のようだ。 TBSのドラマ「沿線地図」(1979年)で使用された主題曲「もう森へなんか行かない」、で意識的には初めて出会った。...

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「季節のない街」 そんなもんさ、そんなもんなんだ

 いきなりだが、仲野大賀という俳優が苦手だ。 彼の演技を見ていると、私自身の嫌な部分がえぐり出されるような気がして、気持ち穏やかでいられなくなるからだ。 要するに、彼は、演技がうますぎる。 その彼の「うますぎる」演技が全開だったのが、クドカン脚本の「季節のない街」だった。 このドラマは既にDisney+で配信中だったのであるが、セリフが聞き取れないのに字幕がなくてリタイアしていた。...

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アニメ「ラーメン赤猫」 「設定」で許される世界

 無料で読めるマンガサイトというものが盛況だ。 「少年ジャンプ+」はそのなかでも「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」「怪獣8号」「チェンソーマン」といったアニメ化されている傑作作品が多いが、「ラーメン赤猫」はそのどれとも違うほのぼの路線だ。 要するに、「猫がラーメン屋をやっている」マンガである。 猫がラーメン屋なんて、そんなバカな。 馬がしゃべる、そ~んなバカな(エド…古い)。...

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「GO HOME~警視庁身元不明人相談室」 小芝風花なら…鼓田(こだ)ミナレに会いたい

 小芝風花という俳優を見ていると、この人はNHKの朝ドラ主演をやりたくて仕方ないのではないか、とよく考える。 所属のオスカープロモーションはトップ女優を決めるとごり押しのようにドラマの主演を次々決めていくが、小芝はほとんど休みなしで仕事に駆り出されている印象を強く受ける。 たぶん今年(2024年)の春クールでようやくいったん小休止をとったのではなかろうか。...

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「新宿野戦病院」「マウンテンドクター」毛色のまったく違うフジテレビ(カンテレ)今年夏の医療ドラマ

 同じクールで同じジャンルのドラマがバッティングしてしまうことは、テレビではよくある。 今年(2024年)の春ドラマではなぜか記憶喪失者が続出した。 刑事ドラマとか医療ドラマとかでかち合うことはよくあるが、記憶喪失でかち合うってのは珍しかった。 今年の夏ドラマでは表題に挙げた2作品のほかに、医療ドラマとしてはTBS日曜劇場の『ブラックペアン2』がある。...

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声優の田中敦子さん死去

 声優の田中敦子さんが亡くなった。 享年61。 私とふたつしか違わない。 早すぎる死だ。 ヤフコメの反応を見ると、このニュースはとりわけアニメ『攻殻機動隊』のファンに大きな衝撃を与えているのではないか。 私もそのなかのひとりだ。 田中敦子さんは『攻殻』の主人公・草薙素子のボイスアクターだ。...

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アニメ『ダンダダン』 ハチャメチャな展開を納得させる「登場人物の心情」

(後半少々加筆しました) またデジタルコミック「少年ジャンプ+」からのアニメ化だ。 このサイトで私がいちばん好きなマンガと言っていい。 細密な描写とハチャメチャな展開なのにほぼ毎週連載を続けている、という驚異的な作者の力量にいつも感嘆している。...

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『西園寺さんは家事をしない』 どっちつかずでもいいんだ、という時代?

 このドラマ主演である松本若菜のデビューが『仮面ライダー電王』(2007年)で佐藤健の姉役だった、というから、この子のデビューから私は見ていたことになるが、プライムタイムの主役を務めるのは今回初めてだった、という。 40にして立つ。 テレビ局が考える「ドラマの主役」というのはとっくに硬直化が起きていて、たまにこういう「珍しい人」が主役になると、とても新鮮に思えたりする。...

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『あのクズを殴ってやりたいんだ』奈緒を突き動かすものとはなんなのか

 連続してTBS火10ドラマの投稿。 奈緒がかなり攻めたパッツン前髪でクズ男に復讐すべく奮闘する。 物語は結婚式当日にドタキャンされた奈緒の惨めな姿から始まる。 これは現実としてはほぼあり得ないが、ドラマ的にはベタベタに手垢のついた題材だ。 このドタキャンしたクズを殴ってやりたいんだ、という話かと思ったら、そうじゃなかった。...

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『団地のふたり』 素のままでいられる居心地

 NHKBSプレミアムドラマで放送された『団地のふたり』。 小泉今日子と小林聡美が古くからその団地に住んでいる仲のいい幼なじみを演じた。 ふたりともいろいろあって出戻りみたいな設定で、小泉は橋爪功と丘みつ子演じる両親のいる棟に住んではいるが、「居心地がいい」「料理がおいしい」という理由で別棟にある小林のところへ通い詰めている。 これが傑作だった。...

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2024年秋アニメ『チ。』『ドラゴンボールDAIMA』『らんま1/2』『オーイ!とんぼ』

 アニメを見る頻度が格段に上がった秋クール。 以前に記事にした『ダンダダン』以外に私が見ているアニメを列挙する。 『チ。-地球の運動について-』はいかにもNHKが好みそうな教養モノ。 中世ヨーロッパが舞台で教会の圧力に抗いながら当時のスタンダードである天動説に対し地動説に辿り着く人々の話だ。...

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『光る君へ』 大河ドラマの新しいジャンルだった

 『源氏物語』を書いた紫式部にスポットを当てた2024年の大河ドラマ『光る君へ』は、「官能的」だった。 これは今までのどの大河ドラマにも当てはまらないジャンルである。 平安時代を描いたほかの作品でも私がきちんと覚えていない平将門の大河とか、これはこれで傑作だった平清盛の大河も同じく武闘派的だった。...

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『ナウ・アンド・ゼン』 ポールのビートルズ愛にあふれたラスト・ビートルズ・ソング

 2023年11月の発表から既に1年数ヶ月が経とうとしているが、朝起きると未だにこの曲が、私の頭の中で、反芻し続ける。 『ナウ・アンド・ゼン』、ビートルズのラスト・シングルだ。 それほどまでにこの曲は私の人生の一部となっているのだが、ジョンの遺したデモ・テープをAIを使って彼の声だけを分離し、ほぼポールの主導で作られたこの曲は、発表当時、良くも悪くも世間を騒がせた。...

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